天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

そんなことはどうでもいいと言うように。


ただ、殴られる。


今日は酷くて、顔を斬られた。


まぁ、浅くだけど。


「っ…うぁっ…」


それでも、痛いものは痛い。


奴らが去って、あたしが痛みに悶えていたら。


「なんで…」


「こたろ…早く、行け…」


それでも虎太郎は行こうとしない。


それどころか、あたしと目線をあわせて…


「なんで!?あいつら、有り得ないよ!」


そしてそのまま、あたしを抱きしめた。


「はなせ…」


お願い、離して。


「鬼って、こういうこと!?怪我の治りが早いってこと!?そんなの鬼じゃない!!」


…その言葉に、涙が溢れた。


みんなと、同じ台詞。


「泣いていいよ。すぐに新撰組を呼んでくるから」


そう言って抱きしめる、虎太郎。


抱きしめないで。


優しくしないで。


あたしがそうされたいのは、ただ一人なの。


あなただけなんだよ………総司。