天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

その人は驚いた顔をして、あたしを凝視する。


…服装が、今までのやつらとは違う。


きっと…こいつが主だ。


「どうしてこんなところにいるんだ」


「こっちが聞きたいね。あんたの家来みてぇな人に、連れてこられたんだよ」


…知らないのか?


だとしたらあいつらは…主の許可なしに天鬼を狙ったのか。


…許せねえ。


主の許可があったとしても、許せないけど。


「何故…?」


…呆れた、ほんとに何にも知らないんだな。


年齢は、あたしより下か…。


「…教えてやるよ。そんなに知りたいなら」


「おお、ありがとう」


…一つ、確信したことがある。


こいつ、絶対にバカだ…。


無知を通り越して、バカだ。