天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…愛、お腹空いてない?」


あたしは大丈夫だけど、愛は…。


『平気よ』


「空いたら言ってね?なんとかなるから」


羽の力で、なんとでも。


「…ねぇ、今何日目かな」


ずっと思ってたことを聞いた。


『七日目くらいかしら…』


愛も分からなさそうに、首を傾げるような仕草をする。


…愛って、ほんとに人間みたい。


そういう仕草とか、口調とか。


「ねぇ、愛。…あなただけでも…」


逃げない?


そう聞こうとしたら。


ガラッと扉が開いて、眩しい光が入ってきた。


またか…。


特に抵抗はせずに、いつも通り愛を隠す。


すると、何故か声がした。


「…誰かいるのか?」


と。


お前らが閉じ込めてんのに、誰かいるのか?


とうとう頭が狂ったか?


そう思って、近づいてくる足音に耳を澄ませていたら…


入ってきた人と、目があった。