天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

傷つくなら、あたしだけでいい。


苦しむなら、あたしだけでいい。


新撰組のみんなに、いろんな意味で傷ついてほしくないから。


「そうだよって…。みんなのこと、信頼してないってことか?」


声は抑えて、でも怒りを含んだ声で、問われる。


「そうだよ?俺は最初から、誰も信頼なんかしてない」


『翼鬼、やめなさい!』


やめないよ。


あたしが嘘をつけば、すべてが丸く収まるんだ。


「俺は鬼だろ?鬼が誰かと連むなんて…なんてバカバカしい話なんだ」


鬼じゃないって、言ってくれた。


「それに、利用したじゃない。俺の羽の力を」


それは、あたしが助けたかったから。


「沖田だって、俺で遊んでるくせに」


総司はいつだって、あたしの意志を尊重してくれた。


「俺があいつらに、気を許してたとでも思ってたのか?」


初めて、人を信じた。


「もしそうだと思ってたのなら、お人好しを通り越して馬鹿だな」


あたしなんかに、すごくよくしてくれた。


嬉しかったよ?


だからこそ、あたしなんかのせいで新撰組が潰されるのは、我慢できない。