天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~




どうして、気づけなかったのだろう。



後ろから近づいてきていた、気配に。



あたししか、天鬼を守る人なんて、いなかったのに。



どうして…「大丈夫」なんて、思っていたのだろう。



あたしがもっと、強かったら…



天鬼が、痛めつけられる必要なんて、なかったんだ…。