どうして、気づけなかったのだろう。 後ろから近づいてきていた、気配に。 あたししか、天鬼を守る人なんて、いなかったのに。 どうして…「大丈夫」なんて、思っていたのだろう。 あたしがもっと、強かったら… 天鬼が、痛めつけられる必要なんて、なかったんだ…。