天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

絶対に、あたしのガックリしてるワケをしってるくせに。


「どうしたんですか、翼鬼」


と、小悪魔な総司は聞いてくる。


絶対狙ってやってる。


「この確信犯め…」


「どっちがですか。翼鬼だって…いつも俺を誘惑してくるんですからね。無自覚だからこそたちが悪い…」


「俺が誘惑っ!?有り得ないから!」


あたしがいつ総司に迫った!?


大丈夫かよ、この人。


「これだから無自覚美少女は…」


何をブツブツ言ってるのか分からないけど、とにかく。


「俺は総司以外のところになんか、行かないから」


”行かない“んじゃない。


”行けない“んだよ。


総司だけが好き。


天鬼もみんなも、もちろん好きだよ。


大好き。


でも、恋愛の対象として見れるのは…きっと総司だけなんだ。


今も、未来も。


…そういや、現代で一番すごいなって思った新撰組の人も…総司だったな。


過去(今)も、現代(未来)も、か。


…なんかややこしいけど、きっとそういうこと。