天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「ああ~!翼鬼が総司に抱きついてる!!」


平助君の声で、みんなが一斉にこっちを見る。


あたしはそれで気づいて…慌てて離れようとした。


なのに。


「翼鬼は今可愛いから駄目」


総司によって…抱き寄せてギューッとされてしまった。


「…バカップル…」


天鬼の呆れたような声もした。


「天鬼も十分バカップルだっ!」


「どこがぁ!?僕人前でイチャイチャしないよ!?」


「俺だって普段はしねぇよ!総司が…はめる、から…」


「さっき抱きついてきたのは、誰かな~?」


ううっ…。


「総司のイジワル~!!!!」


「あははははっ」


みんなも爆笑してるし。


何がおもしろいんだ、全く!


「そんな怒るなよ、翼鬼」


「…元はといえば佐之さんがこんなとこで宴会やろうなんて言い出すから!」


「なんで俺なんだよぉ!」


「佐之さんのせいだっ。俺たちのためってのは分かってるけど、俺女だし!ここにいても楽しくないっ」


「あ、そっか。お前女だったもんな…」


…ぜってぇ忘れてやがったな、こいつ。


てか前もこんな下りなかったか?