天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

すぐに傷は癒える。


「…ごめん、僕のせいで…」


「なんで天鬼はんのせいなん?私が勝手に転んだだけやろ」


お千代ちゃんは、僕の大好きな笑顔で笑う。


でもその笑みはすぐに消えて。


「…天鬼はんに、話があるんどす。よう聞いてください」


…嫌な、予感がした。


聞きたくない。


でもお千代ちゃんの話なら、聞かなきゃ…。


「…うん」


「私………」


そして、予感は的中してしまうんだ。







「私、今度…………お嫁に、行くことになりました」


…ねぇ、この世に本当に神なんているの?


いるわけないよね。


そんなの絵空事だ。


もしいるんだったら…少しくらい、僕たちを救ってくれたっていいのに。