天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「え…怪我が、治ってる…?」


翼鬼が不思議そうに呟く。


その通りで…翼鬼の顔の傷は全て治っていた。


「なんで…?」


俺は、思う。


「もしかして…俺が口づけしたから?」


「なっ…///」


おーおー、けっこう冗談だったんだけど…。


「でも…それもあるかも」


…翼鬼…急に真剣な顔になるなんて、ひどいよ。


もうちょっと遊びたかったのに。


「だったらさ!天鬼の傷も、お千代さんの口づけで治るかな!?」


「そんな輝いた目で見ないでよ。本当にそれで治るか分からないし…」


それに、俺が思ったのは、違う理由だし。


…俺が口づけしたからっていうのも、あると思う。


でも…それよりも、愛が治してくれたんじゃないかな?


神だという、力を使って。


それは言えないから、言わないけど。


「じゃあ、天鬼のところ行ってくるね!お千代さんに口づけしてもらいな、って!」


…それは駄目でしょ!


いくらなんでも…。


「あ、俺も行くから待って!」


今にも走って行ってしまいそうな翼鬼を引き止める。


あ……ちょっといいこと、思いついたかも。