天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

…右目は深い傷が残って、開いていない。


左頬にも十字架の傷跡。


「…なんで、こんな無理したの…」


聞きながら、答えは分かってる。


翼鬼は助けたくて、無理をする。


そんなこと、分かってるんだ。


でも…苦しんでほしくはない。


「まだ、日にちが経ってないから治ってないけど…治るから、安心して」


「…治るからとかの問題じゃないよ…」


翼鬼の無茶は、きっと直らない。


翼鬼が無茶するたびに、俺は胸が締めつけられるような思いをするのだろうか。


俺は何も言わずに、頬の傷に唇をおとす。


「…総司…?」


翼鬼が不思議そうに俺を見てくるけど…構わずに右目にも口づける。


早く治ってという、意味を込めて。


「ちょっ、恥ずかしいって!」


翼鬼は真っ赤になってる。


「…可愛い」


そう囁くと、耳まで真っ赤になった。


ほんと、可愛すぎ…。


「翼鬼…」


俺がもう一度翼鬼を抱きしめようとすると…


淡い、温かい光が、翼鬼を包んだ。