天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

情けないよな、俺。


「違うっ、総司を嫌いになんてなるわけない!」


「じゃあ、なんで会ってくれなかったの?」


「だって…醜いから…。顔に怪我してるの、見せたくなかったの…」


そう言って翼鬼は、顔を覆ってしまった。


…俺のこと、嫌いだったわけじゃないんだ…。


ていうか。


「顔に怪我してるからって…俺が翼鬼を嫌いになるとでも?」


そんなこと、絶対ないのに。


「…翼鬼、よく聞いて。俺は顔がどうので翼鬼を好きになったんじゃないよ。翼鬼自身が好きなんだ。だから、顔なんて気にしなくていいよ」


それよりも、会えないほうが辛いから。


会えないと、不思議だよね。


悪いほうにしか考えが働かない。


会って、一言でもしゃべれれば…誤解なんてすぐ解ける。


「…ほん、とう…?嫌いにならない?」


「当たり前だよ」


俺は翼鬼にこっちを向かせた。


「やぁっ…総司がよくても、俺が嫌…」


翼鬼はそう言って、また顔を隠してしまった。


俺はその手を優しく掴んで…ゆっくり、はがした。


「翼鬼…」


翼鬼は目を合わせずに、視線をさまよわせている。