天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

…次翼鬼と会えるのは、いつだろう。


怪我が治ってから?


それっていつになるの?


自分で今さっき決めたことなのに…もう決心が揺らいでしまう。


「そういえば…天鬼君は大丈夫なのかな…」


翼鬼が怪我してるなら、きっと天鬼君は心配してる。


それでも…俺は天鬼君とすら会っていない。


まさか…二人そろって重傷なの?


…分からないことが多すぎるよ。


やっぱり、あの時。


無理にでもついて行けばよかった。


そしたら、今こんなに不安になることもなかったのに。


「過保護すぎるんですよ、土方さんは」


いつも仏頂面のあの人が、本当はすごく優しいなんて…笑ってしまう。


俺は土方さんの優しさを知ってる。


苦労も、痛みも。


俺でははかりきれないことのほうが、ずっと多い。


だけど…土方さんだって、志は一緒なんだ。


新撰組のため、近藤さんのために一生懸命になる人なんだ。


…誤解はされやすいけど。


俺は一人でくすくす笑いながら歩いていた。


そしたら。


見覚えのある後ろ姿が見えた。


「…え…翼鬼…?」


俺が名前を呼ぶと。


その人がゆっくりと、振り返った…。