天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「だから、僕たちは全部知ってる。これから日本が、どうなるかも」


未来からきたと言うんだから、それは当然だろうな。


「…翼鬼が、許してくれたら…全部話す」


…それは…。


「翼鬼君が、俺たちを信じてくれたらってこと?」


「そうだね」


…信じて…くれるだろうか…。


頑なな態度に、不安を覚える。


「…じゃあ、とりあえずここにいなさい」


「近藤さん!?」


「行くところがないんだから、当然でしょ、土方さん」


なんか…面白くなりそう。


「そうなると、部屋をどうするかだが…」


「いやいや、俺無視!?」


「うるさいよ、土方さん。こんなに怒る人でも、あんな俳句詠むんだから、驚きだね」


「天鬼…てめぇ…」


やば、怒りそう。


「歳、落ち着け。…別々になってしまうが、いいか?」


「構わないですよ。大丈夫だよね、翼鬼?」


「……好きにしろ…」


相変わらず…。


これじゃあ、どっちが兄なのか…。