天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

仲間を助けようとしてくれてんのは、すげぇ嬉しい。


できるなら助けてやってほしい。


だが…その代償とでもいうように、お前らが死んじまったらどうすんだよ。


それじゃあ…意味なんてねえだろ。


「死なない。絶対に。俺たちを誰だと思ってんだよ?」


翼鬼が不敵に笑う。


だから…お前はさっき、あんなことを…言ったのか?


「時間が惜しい。さっさとやるよ」


待て!


そう言うより早く、二人は傷を治癒していく。


持てる力を全てやったに違いない。


それでも、傷は一向に塞がらない。


「やっぱ、無理だね…」


「どっちからやる?」


「んじゃあ、俺からやろうか」


…!?


「待てよ!どう責任とれってんだ!?」


俺は焦って、そんなことを口にした。


「…責任なんてとらなくていいよ。俺たちがやりたくてやってるだけ」


「そうそう。誰のせいでもない、僕たちのせいだよ」


二人は見てるこっちが正気かと疑いたくなるような。


今から痛みを負う人間かと疑いたくなるような。


それほど…無垢な笑顔を浮かべていた…。