天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

下に行くと…血の匂いが濃くなった。


「こっち!…こいつらだ」


…二人の隊士は、酷い状態だった。


放っておいても、治療しても…いずれは死んでしまうだろう。


それほど、酷い。


「…治せるか?」


俺は同じように隊士を見ている、翼鬼と天鬼に聞いた。


…恐らく、無理だ。


こいつらの顔を見れば解る。


「出血がヒドい。傷口が広い。怪我の数が多い。…治すのはムリだ」


顔をしかめながら、天鬼が言う。


そりゃそうだよな…。


「…そうか…」


「けど。助からないわけじゃない」


…どういう意味だ?


治せないのに、助からないわけじゃない?


矛盾…してないか?


「方法は?」


「…治せるだけ治して、後は………移す」


「は!?誰にだよ!!」


「決まってるじゃん。僕たちだよ。土方さんって…そんなに頭回らなかったっけ?」


天鬼がからかう。


いつもなら怒るだろうが…そんな余裕すらなかった。


「ふざけんな!!!!それで仮にお前らが死んじまったら、どうすんだ!?」