天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…っっ…!!」


翼鬼の翼が、一瞬にして消える。


「お、に…つかまえる……?」


「翼鬼っ!大丈夫、僕がいる。僕が守るから」


震え出した翼鬼を、必死で抱きしめる。


言い聞かせるように、何度も同じ言葉を伝える。


「大丈夫、僕がいる。独りじゃないよ」


「…天鬼……」


「…土方さん…翼鬼、お願いね?」


僕は土方さんに翼鬼を預けた。


「は!?お前は!」


「え?決まってるでしょう?」


何を今更聞いてるの?


翼鬼を傷つけたら、許さない。


そんなこと…土方さん、知ってるでしょ?


「…許さないよ。翼鬼を傷つけたこと………死んで、詫びる?」


僕は黒く笑って言ってやった。


…許せない。


許せるはずがない。


だって、翼鬼を怖がらせた。


またあの悪夢を始めさせようとした。


捕らえる?


使えそう?


ふざけんな。


翼鬼を何だと思ってんだ。


翼鬼は道具じゃねぇ。


翼鬼は……


「誰よりも優しくて、温かい人なんだ!!!!」