天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

みんなの傷を癒やしていたら…敵がチャンスと言わんばかりに襲ってきた。


…マズい。


僕が癒やしている人はもちろん動けない。


「…天鬼…逃げろ…。俺は、いいから…」


痛みに顔を歪ませながらも、僕に逃げるように促す。


…なんで…?


なんでそんなにも優しいの…?


「はや、く…」


「…大丈夫だよ。僕は…君も守るから」


僕は翼を出した。


そのまま、強風を巻き起こした。


「っ…ぐぁっ!!」


敵は何が起こったか分からないように、ただ倒れていった。


「くそっ…」


殺してはいない。


気絶させるだけで十分だ。


「天鬼っ!?大丈夫!?」


翼鬼が焦ったように、こっちにきた。


僕は別に平気なんだけどな…。


「大丈夫だよ」


すると翼鬼はほっとしたような表情を浮かべた。


「ね、土方さんが二階にいるんだ。行こう」


…確かに、下はもう大丈夫そうだ。


「分かった」


そう言って僕と翼鬼は、二階へ向かった。