天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

平助君の傷は、完全に塞がっていた。


よかった…まだ浅い傷で。


「念のため、ここにいてね。もう戦わなくてもいいから…」


「俺もやるっ!みんなまだ戦ってんだぜ!?」


…言うと思った。


平助君のことだから、きっとまた戦いに行くだろうって。


「…無理をしないなら、いいんじゃない?平助君だって隊長なんだし」


「天鬼…。…仕方ないなぁ。まあ、どうせ治してあげられるし…」


「ありがとうっ!じゃあな!」


はっや!


もう斬り合いしてるし…。


さすが魁先生とでもいうべきか…。


翼鬼も、もう他の隊士のところへ傷を癒やしにいっている。


僕も、やんなきゃ。


「大丈夫!?」


「っああ…天鬼…」


なんとか答えることはできるみたいだね。


よしっ。


「この者の傷を癒せ…」


「……すまねぇ。助かった」


「いいよ」


だってみんなは、気味悪いなんて言わないから。


ありがとうって、いってくれるから。


そんな人たちのためになら、いくらでも力を使う。