さすがの土方さんも、天鬼のあの笑みには…適わないみたい?


てか、女の人には優しいのかな?


…ちょっと今度試してみようかな。


土方さんっていっつも余裕なかんじだから…好きな人前にしたとことか…見てみたいかも。


「…翼鬼?何考えてんの?」


平助君に変な目で見られた。


「なんでもないよ~」


さり気なく、かわす。


そう言えば…総司大丈夫かな…。


あたしについて来てくれたおかげで、熱がまた出ちゃって。


今ここにはいない。


「土方さん、総司心配だから…部屋行くね」


「ああ、頼んだ」


あたしは副長室を出て、部屋に向かう。


…なんでかな、今無性に総司に会いたい。


こんなこと思ってるって…あたし相当総司のこと好きなんだね。


自分で想っておいて、おかしくなった。


総司も…あたしと同じくらい、あたしのこと好きでいてくれたら嬉しいな…//


って!


なんでこんなこと思ってんだ!


恥ずかしすぎんだろっ!!


あたしは一人ドキドキしながら…廊下を歩いていた。