天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「なっ…駄目ですよ!土方さんがどこにいるか分かってるんでしょう!?」


「…やめて、もらうために…」


行かなきゃなんないんだ。


「…だったら、俺も行きます。翼鬼一人で、行かせられません」


「総司こそ駄目だよ!まだフラフラなくせに!」


「だからって!…俺なら大丈夫だから。行くんなら、行こう」


「総司!」


あたしの制止の声も聞かずに、総司は立ち上がってあたしを引っ張っていく。


その体は…やっぱりまだフラフラしてて。
 

いつもの総司からじゃ想像もつかないような…無防備な背中だった。


……土方さんのいる場所に近づくにつれ、叫び声はより生々しさを増す。


行きたくない。


でも行かなきゃ。


拷問を止めるには、あたしが必要なんだ。


…ううん。


正確には、これから起こることを知っているあたしが。


そうすれば…拷問は止められる。