天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

必死に笑顔を作る。


「どうしたの?」


…そんなことも、総司の前ではやっぱり無意味だった。


「ごめんなさい…怖いんですよね?」


……なんで、分かるの?


なんで総司はいつも…あたしのことを分かってくれるの?


「…翼鬼…」


総司の手があたしの頭に触れた…その時。


…叫び声が、聞こえた。


思わずビクッとなってしまった。


叫び声は、続いている。


嫌だ。


何も聞きたくない。


怖い…何がおきているのか、簡単に想像できてしまう。


「大丈夫。何も聞こえない」


総司の大きな手が、耳を塞いでくれた。


「…俺の声しか、聞かないで…?」


「総司…」


あたしはもう我慢できなくて、総司に抱きついた。


「怖い…。拷問なんて…やめて…」


分かってる。


必要なんだって。


だけど…あたしがこれからのことを話せば…拷問なんて、しなくていいよね?


「総司…土方さんのとこ、行ってくるね?」