天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

これで、一応は終わった。


後は…総司が痛みに耐えてくれるのを見ていることしかできない。


「翼鬼!これでいいか!?」


平助君が布を手に、戻ってきた。


「ありがとう」


あたしはそれを総司にくわえさせる。


それとほぼ同時に。


「うぁぁぁぁぁぁああ!!!!」


…総司が、叫び声をあげた。


…治癒が…始まった…。


「ぐっ…ああっ!!…うぁ…」


苦しそうに顔を歪める、総司。


お願い、耐えて…。


「…舌を噛み切らねぇように、布を…」


「そうだよ。でも…もう噛み切りそうだ…」


「うぁぁぁああ!!」


ギリギリッと…布が破れていく。


「新しい布を…早く!」


天鬼が叫ぶ。


でも、あたしは誰かが布を持ってくるより早く…総司に近づいた。


「翼鬼!危険だよ!!」


天鬼や、幹部のみんなの制止する声なんて聞こえなかった。


あたしはただ…舌を噛み切りそうな総司の口に…自分の指を入れた。