天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…俺が、総司の病を完全に治す。そのためにここを離れるけど…代わりが必要だから」


総司のことを大切に思ってる、治したいと思ってる人が。


「天鬼と手は繋がなくていいよ」 


「…分かった」


あたしは土方さんと立ち位置と変わった。


「総司…痛いよ」


「大丈夫です」


総司はあたしを安心させようとしてか、いつものように笑う。


…不安なくせに。


「すぐに、終わらせてあげる…」


あたしは一枚、羽を抜き取った。


「…沖田総司…。病は労咳。その完全除去を命ず」


羽を…総司の胸に当てた。


「平助君!布を持ってきて!」


「は?」


「早く!!」


「おっ、おう!」


平助君が走って行ったのを見届けて…総司の胸に手を当てる。


「…形代は、この羽。痛み、苦しみは覚悟の上なり」


そこで一旦言葉を止めて…天鬼とあわせる。


「「…この者の病を…癒せ!!」」


そう唱えた刹那。


淡い光が、総司を包んだ。