天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

って、いうか!


労咳のくせに試合なんてしていいのか!


…まあ、どうせ治すからいいか…。


「一君、審判お願いします!」


「引き受けよう」


…なんだかんだで始まってしまった。


「…はじめっ」


言われた瞬間。


あたしは斬り込んでいった。


早くやらないと…体力持ちそうにないし。


でも総司はあたしの攻撃を難なく受け止める。


…やっぱ、強いな。


「翼鬼…本気出してくださいね?」


ニヤッと笑って言われた。


…バレてたんだ、あたしが本気じゃないって。


「…分かったよ…」


あたしは渋々、本気を出す。


…総司の身に纏う空気も、明らかに変わった。


お互い本気ってことか…。


「いーじゃん、おもしろい」


「そうです…ねっ!」


しばらく攻め、守りが続いた。


…いい加減、息切れてきたな。


もう勝負つけないと…キツい。


これで、終わりにしよっか。


そう思いながら、あたしは最後の攻撃を繰り出した…。