天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

なーんて思いながら廊下を歩いてたら…


「翼鬼~。今ヒマ?」


…噂をすればなんとやら←噂してないけど。


「うん、まあ」


「…沖田さん、どうする?明日にでも治す?」


さすがは天鬼。


あたしが何も言わなくても、ちゃーんと気づいてくれてる。


…ほんと、頼りになる弟だね。


「そうするつもり。…力、貸してね?」


これは、二人じゃないとできないことだから。


「もちろん!」


天鬼はにこっと笑って、そう言った。


「ありがとう。…総司のとこに行ってくるね。どこにいるか知ってる?」


「んー…見てないな」


「そっか、了解」


あたしは天鬼と別れて、とにかく総司を探した。


…どこにいるのかな…。


まずは部屋に行こう。


…結果、いなかった。


じゃあどこ?


…ま、さ、か。


「甘味処!?」


いや、それはさすがにないだろ。


…や、総司のことだから…有り得る…?


いやいやいや、さすがに今は…ないと願いたい。


あたしはそんなことを思いながら、屯所中を探した。