天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

部屋について、翼鬼を下ろそうとしたのに…


「やだぁ…このままがい~」


そう言って、さらにくっついてきた。


…可愛い…。


やっぱり翼鬼は、酔ったら素直になるみたいだ。


…いつも素直のほうが扱いやすいのに…。


「……そーしくん…しゅき…///」


「ッッ…//」


不意打ちの告白…。


しかも言ってから真っ赤になってるし。


可愛いしおもしろい。


「…翼鬼…そんな可愛いこと言わないで…」


お酒のせいで甘えん坊になってる翼鬼に言われたら…俺、歯止めきかなくなりそう…。


「そーしくんは?」


「何が?」


「つばきのこと…しゅき?」


…少し涙目になって言う翼鬼。


「好きに決まってる。……好きじゃないって言ったら、どうすんの?」


ちょっと意地悪してみたくなった。


「……そんなそーしくん、しらにゃいっ!!」


翼鬼はそう言って、そっぽを向いてしまった。


「あれ、いじけた?構って欲しいの?」


ほんの冗談で言ったつもりだった。


だって、いつもの翼鬼なら絶対に否定するから。


そのつもりで…言ったのに。