天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「「「…はああぁぁぁ!?」」」


つい、叫んでしまった…。


「うるさいなぁ。ほんとなんだって」


「おまっ…証拠は!?」


「証拠か…」


うーん、と考えこんでしまった。


すると、突然寝ている子に視線を向けた。


なんだろう、と思って見ると…。


その子が、起きた。


「天鬼…ここ、どこ?」


「ここは屯所だよ」


「屯所…?」


まだ状況を理解できていないその子は、あたりをきょろきょろと見渡す。


「…タイムスリップ…」


その子がぼそっと言った。


「え?たいむすりっぷ?」


なんだ、それ。


「…時空間移動です。たぶん、僕たちは未来…平成の世から、ここに来てしまった」


「へいせい?」


「それより、君、名前は?」


寝ていた子に、近藤さんが聞く。


すると、その子は…。