天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

あたしはそう心に決めて、みんなのところに戻った。


すると、着いたところは何故か土方さんの部屋。


しかも幹部、天鬼、愛に輝も集まってるし。 


……な、ぜ?


不思議に思いながらも、座った。


「さて、翼鬼君が頑張ってくれたおかげで、奴らの計画が分かった」


近藤さんがにこやかに微笑んであたしを見る。


「…あんな計画を…よくしようとしたな…」


本当、無差別殺人なんて…。


頭狂ってんじゃない?


「それを止めるのが俺達だろ。…にしても、正直情報が少ない。いつか分かっていない」


はぁ、と土方さんはため息をついた。


「土方さん、翼鬼を責めてんのか?」


「佐之…責めてなどいないだろ」


そうだよ。


情報が少ないのは本当のことだし…。


それに、任務だったから…褒めてほしいとは思うけどそんなわがまま言わない。


「だが、情報が少ないのは事実だ」


斎藤さんが、いつもの無表情で言う。


…あたし…役に立てたつもりだったのに…。


まだまだだったんだな…。


みんなが困ってる。


だったら、あたしのやることは一つだけ。


「…ねぇ、もう一度島原に潜入するよ。それなら…いいでしょ?」