なんとなく、やっぱり佐之さんって哀れだなって思う。


「…いい加減気づいたら?じゃなきゃ祝ってあげられないじゃん」


いや、別に祝ってもらわなくても…。


「……気づくって…何にだ?」


「よく見なよ!翼鬼だよ!」


「「「はぁぁぁぁああっ!?翼鬼と総司が…恋仲!?」」」


すげ…見事に三人ハモったよ。


ここまでくると、なんか尊敬するわ…。


「…だからおめでとうか…」


やっと理解できました、原田さん?


「良かったなぁ、総司!」


あなたは気づいてたんですか、永倉さん。


「………なんか、なぁ…」


あなたは何故そんな不満そうな、微妙な顔してるんですか、藤堂さん。


「まぁ、何はともあれ!」


「任務成功お疲れ様、翼鬼」


さっきまでの不満そうな顔はどこへやら。


藤堂さんはにこっと可愛らしい笑顔で、労ってくれた。


「ありがとう、藤堂さん」


「…その藤堂さん、やめない?平助でいいし」


平助…は、ちょっとな。


「じゃあ、平助君!天鬼もそう呼んでるし…」


「それなら、まぁいいか」


何がいいんだ?


ふと沖田さんを見ると…怖い笑顔を浮かべてらっしゃった。


…わーお☆