天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

翼鬼がつらい目にあったのに、守ってあげられなかった。


だから、今度は俺が守るからって…翼鬼を抱きしめた。


翼鬼は今まで我慢してたのが溢れたみたいに、泣いた。


そんな翼鬼が愛しくて…つい、言っちゃったんだ。


「…翼鬼が好きだよ…」


って。


言ってしまってから、はっとしたけどもう遅い。


翼鬼が聞き返すから…もう一度。


今度は、本当に自分の気持ちをさらけ出すように伝えた。


俺は翼鬼が好き…。


すると翼鬼は突然また泣き出して。


そ、そんなに俺に抱きしめられるのが嫌だったのか?


そう思って離れようとしたけど…


「…あたしも、好き…」


翼鬼が顔を真っ赤にして言うから…。


俺までつられて赤くなってしまった。


可愛すぎるんだよ、翼鬼は!!


そんな翼鬼を見てたら、ついくすぐられた悪戯心。


「…何が好きなの?」


「何がって…!分かってるクセに…」


そんな顔してると…ますます苛めたくなっちゃう♪


「え~、分かんないなぁ」


翼鬼は真っ赤なまま、困った表情をしてる。


「ね、翼鬼。はっきり言って?」


「……やだっ!」


「えぇ~!?」


言ってくれないんだ…残念。