天鬼君は、つらそうな顔で笑いながら、兄の手を握った。


「……ごめんなさい、このままでいいですか?」


「別に構わねぇよ」


「土方さんに聞いてない。近藤さんに聞いたの」


はいきた、毒舌…。


「…てめぇ…」


「あはははっ!!ほんとおもしろいよね~天鬼君!」


土方さんいじるなんて…気があいそう♪


「構わないが…」


近藤さんも許したから、俺は子供を今度こそ、寝かせた。


「…初めに言っておく。これから僕が言うのは、全部本当だからね」


天鬼君が、話し始める。


「ああ…」


「ただし…言えないことも、ある」


そう言って、手を握ってる相手を見る。


「…まだ、了承を得てないから」


きっと、寝ている子にとって、言いたくないことなんだろう。


「…言えるだけで構わないよ」


近藤さんが、話を促す。


そして…天鬼君は、ありえない一言を発した。