天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

そんなわけで、あたしの無表情計画(?)は終わった。


ちょうどそのとき。


「…副長、戻りました」


「入れ」


すぅーっと障子が開いて…入ってきたのは、山崎さん。


「なんやえらいにぎやかやと思ったら…沖田さんに翼鬼ちゃんと天鬼君までおったんか」


「久しぶりだね、山崎さん」


「おお、久しぶりやなぁ」


…なんかにこやかに話し始めちゃってるし。


報告があってここに来たんじゃないのか?


「…山崎。何が分かったんだ」


しびれを切らした土方さんが、山崎さんに尋ねる。


「ああ、そうやった。…なんやよう分かりまへんが、長州の奴らがなんか企んどるようです」


「分からないこと多すぎんだろ…」


呆れたように呟く、土方さん。


それはあたしも思った。


「…ただ、そいつらが最近島原に通っているとか」


島原って…確か、遊郭だったよね?


つまりは女遊びか。


未来でいう…キャバクラ?ホスト?


…よく分からなくなってきたから、考えるのはよそう。