天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

つまり、警戒心を抱いてない証拠でしょ?


好きな子に警戒心抱かれてたら…かなり落ち込むけど。


「…眠い…」


「もう寝ようか?」


「ん…おやすみ…」


「はい、おやすみなさい」


…そこで、眠るはずだった。


でも、しばらく経って。


布団がもぞもぞと動いて…翼鬼が、抱きついてきた。


……………は?


突然のことに思考停止。


……ん?何が起きた?


もしかして…もう寝た?


「翼鬼?」


「……ん…きょう、だけ……」


顔を赤くして、俺と目を合わせないようにしてる翼鬼が可愛かった。


…そんなこと好きな子に言われて、我慢できる男、いる?


いないでしょ…。


「…翼鬼が悪いんだからね」


「へ?……ちょ…沖田さん…!?」


俺は翼鬼が抱きついてきたように、翼鬼を抱きしめた。


…ちっさい…細い…。


ちゃんとご飯食べさせなきゃだめだね、これは。


「沖田さん…何、どうしたの!?」


「え、翼鬼が可愛いことするから」


ちょっと意地悪してみる。