天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「翼鬼、1ヶ月くらい寝てたんだよ!?」


「……冗談でしょ?」


「いや、ほんとに」


まさか…自分がそんなにも寝ていたなんて思ってなかったのだろう。


翼鬼はパカッと口を開けたまま、固まってしまった。


「なんっつーマヌケ面…」


土方さんは呆れてる。


「…じゃあ、今日いつ?」


「ちょっと日本語おかしい気がするけど…。芹沢さん暗殺の日だよ」


「……俺はどんだけ寝てたんだよ…そんな日に…」


はぁっとため息をついてうなだれてる、翼鬼。


「ま、まぁうまくいったんだし…」


「そうだよ。芹沢さんには逃げてもらったから」


「本当?よかったぁ…」


心底ほっとしたような表情を浮かべている。


それほど…新撰組が大切な存在ってこと?


いや、それもあるだろうけど、人が死ぬのが耐えられないんだろう。


「翼鬼…ごめんね、僕が弱かったから…」


「大丈夫だよ、天鬼のせいじゃない」


翼鬼は優しく言って、天鬼君の頭をなでてる。


…姉弟、ほんとに仲がいいんだなぁ。


なんか、見てて和む…。


いや、和んじゃいけないとこなんだろうけどさ…。