天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…わしはな、新撰組のためを思ってやってきたつもりだった。じゃが…それが裏目に出たようだな」


本当は新撰組を大切に思っていたのだろう。


でも、そのためのやり方が間違ってしまった。


「分かった。わしは京を離れよう。…お梅。ついてきてくれるな?」


芹沢さんは、その人をよく知る人が見たら驚くであろう微笑みで。


お梅さんに向かって言った。


「はいっ…。私は芹沢はんの行くとこについていきます!」


お梅さんは、泣きながらはっきりと言い切った。


「…土方君。新撰組を…頼んだぞ」


「任された」


…これで、終わった。


芹沢さんの部下たちは…芹沢さんが説明してくれればなんとかなるだろうから、庭に集めて話をしてもらった。


なんとか納得してくれた。


最後のほうは、芹沢さんが


「死にたくなかったら、言う通りにしろ。それでも嫌だったら武士として切腹しろ」


と言って納得させてくれた。


みんなは死ぬのが怖くて言う通りにしたんじゃない。


今はまだ死ねないと。


この日本が変わるところを見てからでないと…死んでも死にきれないと言った。


だから…生きることを選んだ。


…どんな形であれ、みんなが新撰組を大切に、そして日本のことを思ってることが分かった。


そして僕は羽をみんなの中に埋め込んで、一切何もできないようにした。


芹沢さんは何度も新撰組を頼むと言って、夜のうちにみんなと京を出て行った…。


…これで、歴史は変えた…。