天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…単刀直入に言いますと。僕たちさ、あなたに生きてほしいんだよね」


僕は部屋に入って座った途端、話しはじめた。


もちろんみんなはいるし、お梅さんもいる。


「生きてほしい?…殺す気だったのか」


「本当はね。でも、やっぱり殺したくはないんだよ、みんなを。だから、逃がす」


「…わしがそう簡単にはい、と言うとでも思うたか」


思うわけないじゃん。


だって、あの芹沢さんだよ?


カッとなったらすぐ人斬っちゃう人だよ?


無理でしょ…そう簡単には。


「あなたのやり方はやり過ぎだ。目に余るものがある。だから…暗殺しようとした」


「でも、やめたんです。生き延びてほしいんです。仲間だったから…」


「仲間…だった、か」


芹沢さんは”だった“を強調して、自嘲気味に笑った。


「逃げて、わしがお前らを殺しにきたら、どうする」


「それはないよ。だって…僕が出来ないようにするから」


羽の力を使って。


芹沢さんたちには、口止めをする。


しゃべったら羽の力が働いて…動けなくなってしまうように。


だから。


「しゃべったり、殺しにきたりしても…あなたたちにはそれができない」


「…まさか、そなたにそんな力があろうとはな」


「怖い?恐ろしい?」


「いや…どうりでわしが気に入ったわけじゃ…」


そう言って微笑んだ芹沢さんは…何かを覚悟したような感じを漂わせた。