天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

僕たちは芹沢さんの屋敷に入っていった。


みんな寝ていて、物音はしない。


「…どうする、天鬼」


どうしよう。


正直、考えてなかった。


「…とりあえず…芹沢さんのとこに行こう」


「こっちだ」


なんで知ってる…ああ、芹沢さんって一応局長か。


そんで土方さんは副長か…仮にも。


「仮にもってなぁ…。お前、後で覚えとけ」


土方さんに軽く睨まれる。


けど無視。


覚えておく気なんて、さらさらないね♪


「…起きてるかな、芹沢さん」


ここら辺の歴史はよく分かんない。


起きていて対峙したのか、寝込みを襲われてから対峙したのか。


…どちらにせよ、やることは同じだけど。


芹沢さんの部屋の前についた。


「…誰だ」


「!…俺だよ、局長」


少々驚きながらも、土方さんは答えた。


「土方君…寝込みを襲おうとしたのか?」


「いや、話があってきた。…天鬼から、あんたにだ」


「…ああ、あの双子か」


思い出したように呟く、芹沢さん。


…確か、ここにお梅という女性もいたはずだ。


芹沢鴨暗殺を見られてしまったから殺した、関係なかったはずの犠牲者。


「…まあ、入れ」


疑いながらだろうけど、芹沢さんは僕たちを部屋に通した。