天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「人を見た目で判断しないでくれる?僕たち、ずっと二人と二匹で生きてきたんだよ?あんまり馬鹿にすると…怒るよ?」


「…お前、黒いのな。んな可愛い顔して…」


「ん?僕、けっこう毒舌だけど」


黒い笑みのまま、言う。


「あははっ!この子も?」


沖田さんは、翼鬼を見る。


「…違う。その子は……僕以上に厄介だよ」


だって、翼鬼は…。


「他人を、信頼してないんだから…」


あなたたち以外…ね。


「…今は、無理に聞かねぇ」


そう言って、土方さんは、僕の頭をぐしゃぐしゃっとした。


「…子供扱い、やめようか?なんなら…僕がしてあげるよ。鬼の副長さん?」


ついつい、悪いクセが出てしまう。


それが…事を悪いほうへと持っていってしまった。


「なあ、さっきから思ってたんだけど…。お前ら、なんで俺らのこと知ってんだ?」


「あ…」


言っていいのか?


「輝…」


『いいんじゃないか?…お前らが泣いた相手だ』


…そだね。


「…信じてくれる?」