天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

無理だよ…そんなこと。


「僕たち、仲間でしょ?仲間見捨てて逃げるなんて、できないよ」


「天鬼に同じく。…約束は、破ってもらうと思うよ?」


翼鬼…。


翼鬼にそんなことさせないよ。


僕が、翼鬼も、お千代ちゃんも守る。


「…俺が、守りますから。逃げていてくださいね」


そう言って沖田さんは、敵の前に行った。


「私を誰だか知って、今そこにいるんですよね?」


「新撰組だろ!」


どうやら、沖田さんだって知らないで戦おうとしてるみたい。


馬鹿だよね、わざわざ当たりくじ引くなんて。


「…新撰組一番隊隊長、沖田総司。…参る!」


「沖田総司!?」


今さらビビったって、もう遅い。


沖田さんはすごいスピードで、敵に向かっていった。


鮮やかに、剣をふる。


ザクッと…音がする。


人を、斬っている…。


沖田さんが惹きつけてくれてるから、幸いこっちに敵はこない。


「お千代ちゃん…大丈夫?」


目の前で、乱闘が起きている。


平常心でいられる女の子なんて…そういないんじゃ…。


「…私は、大丈夫どす。…みんなが、守ってくれはるから…。前にも、新撰組に守ってもらったこと、あるんや」


「そうなんだ…。安心しててね。僕が、守るから」


「俺も。天鬼とお千代さんを守るよ」


翼鬼は、僕たちを見て微笑んだ。