天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…沖田さん」


「やっぱり、気づいてますか…」


誰かに、つけられてる。


翼鬼…つけられて大丈夫かな…。


「…まず、お千代さんをどうにかしないと」


「危険ですからね…」


危険、といえば翼鬼もなんだけど。


「どうする?」


と言っても、どうしようもないことくらい、みんな分かってる。


「…じゃあ、こうしよう。天鬼がお千代さんを連れて…」


「ダメだよ!翼鬼が逃げて」


翼鬼も女の子だよ?


「…俺が一人でやりましょう。相手は、五人くらいですから」


…5対1。


沖田さんなら…大丈夫かな。


分かったと言おうとしたとき。


「貴様ら、新撰組だな!?」


敵が出てきた。


その人数…15人くらい。


まさか、沖田さんが数を誤った!?


そんなハズはない。


「はぁ…。俺たちを逃がして、一人で戦うつもりだったのか」


翼鬼がため息をついて言う。


…僕も、そう思ってた。


沖田さん…そのつもりで、五人なんて嘘を…。


「……約束したんです。あなたたちに人斬りなんてさせないと。だから、逃げてくださいっ!!」