天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「…帰りましょうか?」


「え?」


「天鬼はん…そのことを教えてくだはるために、来てくだはったんでしょう?」


そうだけど…翼鬼たち、どっか行っちゃったし。


僕だけ帰っていいのかな?


「翼鬼はんたちなら、そこの甘味処におります」


「え?…ほんとだ」


ずっといたのか…あんな近くに。


…なんか、普通に恋人同士に見える。


まぁ、翼鬼の格好は男なんだけど。


僕たちは、その甘味処に行った。


「あれ、もう話終わったんだ?」


「うん。…よかったよ」


それだけで、翼鬼は分かったという顔をした。


さすが、僕の姉。


「…ありがとね、お姉ちゃん」


翼鬼はちょっと驚いた顔をしたけど。


どういたしましてと、笑ってくれた。


隣にいた沖田さんは、顔を赤くしていた。


まあ、翼鬼の笑顔は本当に可愛いからね…。


しかも、惚れてる女の笑顔って…強いよね。


「じゃあ、帰りましょうか…」


「お千代ちゃん、送ってくよ」


「ありがとうございます~」


そうして、普通に帰るつもりだった。


だけど…事件は、起こってしまったんだ…。


本当に、突然に。