天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

愛のヤツ…なんで教えてんだよ。


弱いところなんて…見せたくないのに…。


「…咳が出るようになったら、絶対俺に言ってよ?……労咳の前兆だから」


「…はい」


愛から、未来を教えたとは聞いていた。


「でも、そんなに心配しないでくださいね。俺だって男なんですから。翼鬼ちゃんのことは守ります」


「…俺だって、自分の身くらい…」


「守れるでしょうけど、守られてください」


意味不明…。


あたしは姫様じゃないんだからさっ、そんな守られなくても…大丈夫なのに。


「…あの羽ですけど」


「ん?」


「どんな能力があるんですか?」


羽の能力か…。


いろいろあるけどな。


「例えば、怪我を治せたり、俺の身に移せたりできる」


「移す!?なんでそんなこと!」


「なんでって…俺は治るのが早いから」


だから、深い傷なら移してあたしが治す。


「…そんなこと、しないでくださいね。痛いのは、あなたなんですから」


「一瞬だよ。すぐに終わる」


「でも駄目です!あなたにはもう、苦しい思いはしてほしくないです…」


沖田さん…。


でも、あたしは…。


「あたしは、みんなの役に立てるのなら、苦しいとは思わないよ?」


だって、あたしは恩返しをしたいから。