天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「え、無理だって!」


「そんなの、言ってみなければ分からないでしょう」


「それはっ…そうだけど…。気味悪がらないほうがおかしいんだって!普通は…怖がるんだよ…」


天鬼…分かってる。


何度も、怖がられてきた。


気味悪がられてきた。


「ねぇ、天鬼君。お千代さんが、見た目で人を判断する人だと思う?」


沖田さんが、優しく聞いた。


「……思わない…」


「でしょう?大丈夫ですって」


「何を根拠に…」


「…俺達新撰組も、人斬り集団として怖がられてきました。でも、お千代さんは…うわさで人を判断しなかったんです。俺達を、俺達として受け入れてくれたんです」


だから、大丈夫ですと。


沖田さんは…本当に嬉しそうな顔で笑った。


よほど、嬉しかったんだろうな…。


お千代さんが自分たち自身を見てくれたことが。


分かるもん、そういう気持ち。


「…俺も、新撰組のみんなが認めてくれたから。俺達の存在を」


あたしたち自身を。


「最初はさ、隊士でちょっと嫌悪感抱いてる人とかいたんだけど…今は、本当によくしてくれてる」


嬉しいんだ。


些細な変化が。


どうしようもないほど。


心が…温かくなってゆくみたいで。