天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「似合ってます~!じゃあ、行きましょうか」


あたしたち一番隊は、見回りに出かけた。


「翼鬼、嬉しくない?これ着れるなんて」


「あ、天鬼もそう思う?だよね、やっぱ憧れのものってヤバいよね」


天鬼も一番隊所属。


もちろん、だんだら羽織りを着ている。


今、愛と輝はいない。


なんか用事があるとかで…どっか行った。


まあ、猫だし。


自由気ままだし。


放っておいても戻ってくるでしょ。


今までも、時々いなくなっては戻ってきていた。


あたしたちは見回りに集中しよっかな。


…っていっても、これまでに敵に遭遇したことはない。


そっちのほうが珍しいのかな、やっぱ。


「沖田さん。敵がいないほうが珍しい?」


「そうですね…。翼鬼ちゃんたちが来てから、一番隊は遭遇してませんね」


…一番隊は、か。


「ま、いないほうがいいんですけどね」


そう言って苦笑する、沖田さん。


「それに、約束しましたから。…あなたたちに、人殺しはさせないと」


誰と、なんて聞かなくても分かる。


…愛と、輝だ。


全く…あたしは大丈夫だってのに。


心配しすぎだよ。







…今日も、普通に、何事もなく帰れると思っていた。


今までが有り得ないくらい平和すぎたのだということを……


あたしは、忘れていた。