♠翼鬼♠

今は、8月。


あの有名な、後に「八月十八日の政変」と呼ばれるものが終わった。


よって壬生浪士組は、「新撰組」の名をいただいた。


…まだ、歴史は変わっていない。


この後に行われる…芹沢鴨暗殺から…変えてゆく。


「翼鬼ちゃーん!どう、この羽織り!」


「どしたの、それ。…ああ、土方さんがデザインしたのか」


「でざいんって何ですか?」


「柄を決めるってこと。…いいんじゃない?」


沖田さんが見せてくれたのは。


新撰組の隊服、浅葱色に白のだんだらの、あれ。


うわー、憧れの服を本物見れるなんて…。


これ、ファンの間だったらマジでプレミアつくよ。


いや、そうじゃなくてもめっちゃ高いだろうな…。


「似合ってるよ、沖田さん」


「ありがとうございます。あ、いきなりですが、これ着て今から見回りです」


…あれ、今日って一番隊だったっけ。


忘れてた~アハ


「俺も着るの?」


「当たり前です。隊士なんですから」


あの隊服を着れるなんて…!


ヤバい、嬉しすぎる…!!