天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

分かってるわ。


あの子たちが望むのなら、あたしたちはそれを叶える。


それが…せめてもの、償い。


「…藤堂平助、脱走。そして…かつての仲間と斬り合いになり…逃がそうとしてくれるが、事情を知らない隊士に斬られる。もしくは、逃げずに戦って散る」


「俺が…近藤さんたちを裏切るってのかよ!?」


輝に食ってかかる、藤堂さん。


「裏切る…のかどうかははっきり分からない。でも、脱走するのは事実だ。…山南さんの切腹が、引き金になってる」


「……そんな…俺…」


「…近藤勇、斬首」


あくまで、たんたんと事実だけを伝えていく、輝。


「斬首…!?」


「なんで…近藤さんがっ…」


「…沖田総司、労咳にて死す」


「労咳!?」


「不治の病じゃねぇか!」


この頃…肺結核は治せなかった。


薬が、なかったから。


「原田佐之助、土方歳三、最後まで戦うも戦死。永倉新八、斎藤一は生き残る」


「これが…あなたたちの行く末よ」


みんなは…放心状態だった。


誰も、話そうとしない。


無理もないわね…。


自分たちの未来を、教えられたんだもの。


それも、決して幸せだったとは言い切れない運命を。