天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「……愛~。俺って、沖田さんのこと好きじゃないのかな」


自室に向かいつつ、愛に聞いた。


『好きだと思うわよ?ていうか、そんなことあたしが決めることじゃないでしょう』


…分かってんだけどさ。


いまいち恋ってのは分からない。


『その人といて、ドキドキするなら恋なんじゃないの?』


「そういうものかぁ」


難しいんだな、恋って。


「あ、翼鬼ちゃん!…甘味処、行きません?」


噂をすればなんとやら。


沖田さんが前から天鬼と一緒にきた。


「いいよ」


どうせなら、沖田さんがいたほうが恋かどうか分かるだろ。


そう思って、あたしは沖田さんと天鬼と、甘味処に向かった。