天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「ごめんっ。だから泣かないでよ…」


天鬼が顔を近づけてくる。


「うっそ~!天鬼も騙されてるじゃん」


あたしはペロッと舌を出していってやった。


「…翼鬼~!!思いっきり騙されたんだけど!?」


「先に騙す天鬼が悪い。もっというなら、騙される天鬼が悪い」


「さすが姉弟…いや、兄弟?」


「「変なとこで考え込まなくていいっ!ほんと佐之さんは馬鹿だね!」」


「えぇ!!俺今二人に言われた!?しかも息ぴったりに!!さすが双子!でもけなすのはやめてぇぇぇぇ!!」


「「うっさい!もっと静かに沈めないのか!?なんならその口聞けなくしてあげようか!?」」


「またぁぁぁぁ!?」


「あははははっ!!おもしろすぎる!!」


沖田さんは爆笑してるし。


「いいぞ~!もっとやれ~」


永倉さんは酔っててやじいれてるし。


「佐之さん…哀れ(笑)」


藤堂さんは苦笑してるし。


「………」


斎藤さんは珍しく笑ってるし。


…そんなにおもしろいか?


いや、おもしろいか。


なんせ佐之さんが馬鹿すぎて…。


てか、馬鹿すぎて可哀想になってきた。


「翼鬼!?全部口に出てるからぁぁぁぁ!!」


あ、めんご~。