天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「ちょっ…天鬼?」


「ん~なぁに、翼鬼ちゃん?」


翼鬼ちゃん!?


どうした、天鬼!


まさか…


「酔ってんの?」


「んーん?酔ってないよぉ」


そう言って、さらにすり寄ってくる、天鬼。


か、かわいい…。


じゃ、なくて!


「佐之さん…責任とれや」


「は!?ちょっ待てよ!なんで俺!?」


「あ゛?んなことも分かんねぇ馬鹿だったのか。お前が天鬼に酒なんか飲ませたからこうなったんだろうが。誰でもないお前の責任だろうがぁ!?」


「ひっ……翼鬼こぇぇよぉぉぉ!?」


知るかっ!


あたしって…こんな口悪くできるんだな(笑)


ていうか…天鬼ずっと抱きついてるんだけど…?


どーしよ、この子。


「天鬼ぃ?ちょっと離れようかぁ?」


「えぇ~?……じゃあ、佐之さんのとこいくぅ~」


天鬼はあたしから離れて、佐之さんに抱きついた…。


「うおっ!?天鬼、お前…っ」


焦ってる焦ってる。


いい気味だ。


男に抱きつかれる心境はどうだろう?


しかも、女みたいに可愛い天鬼に。