天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「土方君の隠し子か?」


「「「違いますっ」」」


おお、息ぴったりになっちゃった…。


「…挨拶しろ」


あ、土方さん逃げた!


…仕方ないなぁ。


「初めまして、新入りの天鬼です」


そっか、一応芹沢さんの前では新入りってことになるのか…?


「同じく、翼鬼です。…以後お見知りおきを」


「天鬼に翼鬼か…そなたら、よう似ておるのぅ」


「…双子ですので」


一応二卵生なんだけどね…。


「そうか。双子とは珍しい。気に入ったぞ!」


「「「……は?」」」


また三人ともハモった…。


「いやぁ、そなたらのために宴を開こうではないか!なぁ土方君?」


なんかすごい上機嫌なんだけど…。


「あ、ああ」


土方さん困ってるし。


「では今宵」


すごくにこにこしながら帰っていった…。


「なんの用だったんだ、あの人は…」


…確かに。


「あーあ。見つかっちゃったよ。翼鬼が女ってバレなくてよかったね」